上通商店街アーケード施工実績
平成10年度景観奨励賞受賞
設計 ㈲ロゴス設計同人
1998くまもと景観賞パンフレットから抜粋
近傍に美術館、伝統工芸館等があり、明治初期からの老舗やギャラリー等が点在する位置にある新装のアーケードは、その歴史と文化を基調としたものでありパリのオルセー美術館をイメージする格調高い工夫が凝らされている。アーケード街は、朝夕に心地よいBGMが流れ、白を基調とした統一感のあるデザインで一体感を与える歩道中央は、特殊な木(南米産イベ)を素材とした路面舗装で自然観を演出し、歩く人に柔らかい感触、温もり、優しさを与え、歩く楽しさを感じさせる。
建設地・商店街立地
熊本の上通りの地名の由来は、江戸時代にさかのぼります。上通りは、熊本城の城下町として発展し、商業や文化の中心地となったエリアです。熊本城は、熊本市のシンボルとして知られており、上通りはその城下町の一部として形成されました。この地域は、城下町の中でも特に武家や商人が多く住み、繁華街として栄えました。上通りの地名の由来に関しては、上位や上層を意味する「上」と、通りや道路を示す「通り」という言葉が組み合わさっています。これは、熊本城を中心とした城下町の中でも、より重要な位置にある通りを指していたと考えられています。上通りは、繁華街としての役割を果たし、商人や職人の店舗や住宅が立ち並びました。また、武家屋敷や公家の邸宅もこの地域に存在しました。このような地域の特徴から、上通りは商業や文化の中心地として栄え、地域の発展に大きく寄与しました。現在の上通りは、その歴史的な背景を感じさせる風景や建築物が残っており、観光地としても人気があります。地域の伝統的な商店やレストラン、文化施設などが軒を連ね、地元の人々や観光客に憩いの場を提供しています。
建物規模
道路幅 10.5m 長さ366m
アーケード形式 全蓋(ぜんがい)形式
鉄骨造 平屋建
建物 所在地 熊本県熊本市上通町
平成10年3月完成
特徴 ボードウォーク、オルセーミュージアムアーケード
定期メンテナンス、修理等当社実施しています。
Fujitakaカミムラ式アーケード施工
(基礎/鉄骨工事/外内装/設備/舗装工事の建築一式工事)
工事内容 基礎:杭基礎/鉄骨/天井:アルミ/採光部:ポリカーボネイト樹脂/設備:消火足場、消防隊用とはん梯子、連結送水管、照明設備、開閉屋根設備
基礎 杭基礎で、道路上に建築されたため、地中梁の無い構造である。
主要構造 鉄骨造 高耐久性塗装
屋根 耐衝撃性に優れるのが大きな特徴のポリカーボネート材を使用
換気ガラリ アーケード基準により上部に設ける通気口のことで、自然に空気を入れ換える役割を果たします。
スライド式開閉屋根設備 火災時において、延焼の危険を増大し、避難及び防災活動を著しく阻害するおそれがあるので、アーケードの屋根は開閉する設備が設置されている。
消防設備 警報設備、消火足場、消防隊用とはん梯子、連結送水管などの消防設備も設置されている。